大流行のクラウドファンディング その最大のリターンとは?

2018-06-02 13:48:26

今、映画界でひとつの資金源となっているクラウドファンディング。一昨年公開のアニメ『この世界の片隅に』で一気に世間で知られることになった。現在、公開中の『リバースダイアリー』(監督・園田新)も製作費、宣伝費を調達した。『友罪』(公開中)などのメジャー作品もある瀬々敬久監督のインディーズ映画『菊とギロチン』(7月7日公開)でも、配給宣伝費を募っている。そもそも、クラウドファンディングとは何か? 映画ファンにはどんなメリットがあるのか? 2011年創業の最大手「Motion Gallery」社長、2人の映像作家を取材して、見えてきたものとは?

そもそも“クラウドファンディング”とは?

クラウドファンディングは、プロジェクトやアイデアを起案したプレゼンターが、支援者が提供した金額から一定の手数料を差し引いた金額を手にすることができる仕組み。映画、映像、音楽、写真、アートなどクリエティブな分野から古民家再生、街づくり、革新的なプロダクト、科学の研究とほぼ全分野に広がりを見せている。

クリエティブ部門に特化したファンドを展開しているのが「Motion Gallery」だ。

東京藝術大学にて、堀越謙三プロデューサー、黒沢清監督を始めとした教授陣の下で映像を学んだ大高健志氏が2011年に起業。プロジェクト数は毎年、約2倍ずつ増え、創業7年目の現在までに2,000件以上のプロジェクトを手がけてきた。

文化的価値とビジネスを両立するための「仕組み」

「藝大で勉強する中、世界的な映像作家たちが作りたい作品を作れないという状況を目の当たりにしました。それは、時間的にも文化的にも大きな損失です。しかし、『映画を作ったら、お金が儲かります』というのも嘘になってしまう。『儲からないかもしれないけども、応援してもらう価値があるので』と真摯に言えてお金が集まる環境をつくる方が、お金がきれいに回っていくだろうと思いました。表現活動や街づくりなどクリエティブなものは文化的、社会的な価値と、赤字にならない程度の最低限のビジネスの両方を追い求めるにはクラウドファンディングが合っているのではないかと考えました」

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